メーカー 日野
車種 日野レンジャープロ
年式 2015年式
施工個所 日野の4tウィング車のウィングが上がらないためウィングホースの修理を行いました。
作業日数 約1日
価格 約25,000円
お客様から連絡があり、4tウィング車、日野のレンジャープロのウィングが上がらないとの連絡がありました。
バッテリーに問題がなく、ウィングの上下スイッチを押すとモーターが回る音がしているとのことで、バッテリーには問題がないとの判断をしました。
スイッチを押すと高速でモーターが回るキューインという高音がするとの連絡でした。オイル不足も考えられましたが、状況が判断できないため、入庫していただきました。
入庫していただき状況を確認させていただきました。入庫時にはウィングを上げる事が出来ませんでしたが、天井クレーンを使用してウィングを上昇させて状況を確認しました。
すると、右後方のウィングホースに破裂した後があり原因がわかりました。ウィングホースには高い圧力がかかっています。そのため、経年劣化にて破損することもあります。
トラックのウィングホースには約150kg/cmの圧力がかかっています。1cmあたり150kgという力がかかるため、破損することがあります。ボデーメーカーでは交換時期として1年~3年としていますが、保証期間ではありませんとなっています。
油圧ホースは主に2種類あり、ブリジストン製と横浜ゴム製があり今回の油圧ホースはブリジストン製と判断しました。どちらのメーカーも補修用の接手(ジョイント)やホースを在庫しているため、すぐに修理を行う事が出来ます。
今回は荷物の積載時間までに時間が作る事が出来ないということだったので、ホースをジョイントすることにしました。
破損している部分を取り除くために、油圧ホースを損傷している部分を中心に30mmの間隔で両端を切断しました。切断時にはホースに対して直角に切断する事が出来る専用工具を使用しています。ハサミ等で切断されますと直角に切断されず油漏れの原因になることがあります。
接続ジョイント継手を規定の位置まで挿入しました。金具をホースに取り付けた後に、ニップルを使用、規定のトルクで締め付けをおこないホースをつなぎました。
このような状態になります。保護カバーを元に戻した後に、ビニールにて保護をしました。ウィングモーターのコントロールユニット部分のオイル量を確認しました。ユニット内にはオイルが入っていませんでした。
ウィングモーター用の作動オイルはISO VG32番又はISO VG32番<作動油相当品が推奨されております。今回はトレクス製のウィングボディでメーカー指定がISO VG32番とあったためハイドロオイル32番を使用しました。
オイルを規定量いれた後に、車両がまっすぐな状態でウィングを3~4回開閉しましたその後、オイルを再確認。オイル漏れの再確認を行いました。開閉時、はじめは接手とホースの間から油が漏れます。これは異常ではなく、ウィングの開閉により圧力がかかると油が漏れなくなる構造になっているため、作動を確認して納車になりました。
ウィングを上下するときには連続30秒以上まわさないようにということと、連続する場合は3分以上あけてから捜査してくださいとメーカーから注意事項としてあります。長く使用していただくためには、3分という時間ですが、しっかり間をあけていただくのが車の為にもなりますし、修理にかかる費用や修理工場までの時間などの軽減に丸と感じています。