メーカー 三菱FUSO ファイター
車種 FQ62F 三菱ファイター ウィング車のリヤトビラ修理
施工個所 三菱ファイター ウィング車のリヤトビラ修理 トビラ丁番とロックロッド取替
作業日数 約1日
価格 約150,000円（部品代含む）
三菱ファイターのウィング車のリヤトビラを何かにぶつけてしまったために
扉の丁番とロックロッドを曲げてしまった車両の入庫でした。
お客様の要望は、1日でも早く修理してほしいとの要望でした。
ロックロッドとは、
リヤトビラを閉めた時に扉を固定する棒で
中空パイプの上下または片側にフック形状の金具があるものです。
金具には大きく2種類あり
1つ爪タイプと2つ爪タイプがあります。
また、ボデー側に固定する受け金具を取り付けて、扉に取り付けたロックロッドを回転させて
ボディ側の受け金具に引っ掛けて固定します。
ロックロッドを回転させる為のハンドルがあり、ハンドルは扉にハンドル受けで固定されます。
ボディのリヤトビラを固定する丁番が曲がってしまい、
左側に固定した状態で、入庫してきました。
トラックの扉を開けた状態で、後方に移動させたときに、扉部分に何かをひっかけてしまったようでした。
車両を確認させていただきました。
扉はそのまま使用できるとの判断で、お客様と相談の上再使用させていただきました。
ボディを製造したメーカーが不明なため、同じ丁番を過去の資料から調べて注文いたしました。
三菱ファイターのウィング車のリヤトビラ上部のロックロッドは写真のように変形していました。
扉には傷はありましたが、大きなゆがみはありませんでした。
写真のように変形してしまった場合、修理と交換の2種類の方法があります。
今回は、2日後には運搬荷物の予定があり、
当日に直す事が出来れば、次の日の運搬物にも対応する事が出来るので、
1日でも早くとの要望が第一のため修正いたしました。
ロックロッドを外して、熱加工を行い、修正しました。
まっすぐになるように、酸素バーナーを使用して修正していきました。
ロックロッドが下に落ちないように溶接されている、円形状のストッパーも取付状態で修正していきました。
塗装をした後に、乾燥、その後に取付作業までを考えると、この作業を最優先に行いました。
ロックロッドを修正後に塗装を行いました。
熱加工修正しているために、一度ペーパーをかけて
2液性の下地塗装を行った後に塗装しました。
ロックロッドをトラックのリヤトビラに取り付けました。
取付後ロックロッドを回転させて、動くを確認しました。
ボディ製造メーカーが不明でした。
過去の履歴よりリヤトビラの丁番の同形状の同材質の物が判別しましたが欠品していました。
そのため、弊社の在庫品で、ステンレス製の物がありました。
お客様に確認をさせていただきました。
同形状の鉄製のリヤトビラ丁番の部品の場合の価格と部品の入荷予定日
ステンレス製のリヤトビラ丁番の部品価格と在庫有りの状況で確認させていただきました。
当日に修理が完了することを優先してほしいとの要望に
ステンレス製の丁番を使用させていただきました。
ボディのリヤ丁番の塗装と塗装後、乾燥させる時間の低減につながり、当日納車につながりました。
ボディのリヤトビラの変形と同時に左側のアルミブロックについている
リヤトビラ開き止めの固定金具をリベットで取り付けしました。
取り付けるアルミブロックのアルミ部分に変形がありましたが修正いたしました。
リベットの穴が大きく変形していましたが、
特殊リベット、 マンドレルヘッド固定型
アルミ/マンドレル：スチール製というものを使用して、穴が大きくなっていても固定できるリベットを使用しました。
マンドレルヘッドリベットは、リベットで固定する際に母材内側のリベット部分が
花のように複数方向へワイドに広がる、ブラインドリベットです。
プラスチックや薄板、柔らかい母材、長穴や大きな下穴になってしまった場合に最適で、
下穴変形による抜け防止にも効果的です。
裏側にワッシャー等を当て、補強する必要がなく、同様の効果が得られるリベットです。
三菱ファイターウィング車のリヤトビラを修正した写真です。
在庫の丁番があったので当日の修理対応する事が出来ました。
