2024年(令和6年)8月23日(金曜日)
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95th
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新規ビジネス創出へ
海外市場や半導体の生産拡大、 24年問題など商機
中小架装メーカーが、新規ビジネスの開拓に力を入れている。海外市場や半導体の生産拡大、「2024年問題」への対応など、さまざまな輸送ニーズをにらみ新たな工夫を取り入れた車両の開発が活発化している。さらに、これまで培った架装ノウハウを応用し、ロボットなど異分野参入を模索する動きもある。国内架装市場は安定推移しているが、個々の車両の需要には限りがあるため大きな成長が見込みにくい。各社は持続的な成長を実現するため、新領域に踏み込み収益拡大の基盤確立を目指す。
中小架装メーカー
国内市場成長の頭打ちをにらみ
海外進出をにらむのは、柳沼ボデー工場(柳沼文秀代表、栃木県宇都宮市)だ。 2035年を目標に家畜運搬車をオーストラリアやブラジル、欧州などに投入する計画を打ち出した。
同運搬車は参入から3年ほどという新しい事業である。この事業で10年先に海外を目指す理由について、柳沼代表は「国内市場は限られる。資金力のある家畜商が運搬車を買うと、そこで需要が一巡してしまう」と明かす。
同社の家畜運搬車はオールステンレス製で耐久性が高いため、基本的には5年、10年では代替とはならず、乗り換えまでにかなりの年月を要する見通しだ。このためコンスタントに数を出すには、海外展開が不可欠とみて、国内販売が一段落した後に、海外を目指すことにした。すでに日本貿易振興機構(JETRO、石黒憲彦理事長)の支援を受け、輸出関係書類や税制の調査を完了するなど 着々と準備を進めている。
オールステンレス製の家畜運搬車
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