令和5年6月1日発行
通巻 419号
株式会社 肉牛新報社 平成元年1月23日第3種郵便物認可
肉牛ジャーナルに掲載させていただきました。

肉牛ジャーナル
肉を考え牛飼いを思う専門情報誌
〇THE BEEF CATTLE MAGAZINE

特集
特色あるブランド牛を求めて

肉牛ジャーナル 家畜運搬車 畜産 家畜 牛 豚

家畜運搬車を製造していて、より多くの畜産農家の方に、弊社の家畜運搬車製造の取り組みについて知っていただきたく肉牛新報社の肉牛ジャーナルに家畜運搬車の広告を掲載させていただきました。

肉牛ジャーナル 家畜運搬車 畜産 家畜 牛 豚

新規種雄牛「糸勝百合」が現場後代検定 BMSNo.10.8を記録に伸ばすべく後継牛として茂重花矢(しげしげはなや、血統:美恵茂-美津照重-安茂勝、令和7年度検定終了予定)と美恵和美(みえかずみ、 血統 : 美恵茂-花国安福-百合茂、令和8年度検定終了予定)の2頭が造成され、検定に供されているところだ。 このうち茂重花矢は母系が前述の「はなや系」で、サシの形状や脂肪酸組成のゲノミック育種価が高く、期待の高い候補種雄牛である。
秋藤花国(あきふじはなくに)
平成27年8月2日生
血統:第1花国 美津福一第2富藤一第6藤森
秋藤花国は父・第1花国、3代祖・第2富藤(父:糸藤 〔岡山〕)、4代祖・第6藤森 (藤盛ではない。父:糸藤〔岡山〕)と、藤良系の血を固めた血統構成の種雄牛だ。母系は本牛の曾祖母である 「あきふじ」に端を発する「あきふじ系」で、糸藤(岡山)の産地でも
ある苫田郡で代々培われてきた藤良系の特色が強い母系である。 本牛は畜産研究所の生産で、2代祖の美津福は資質面の改良、 そして父の第1花国は藤良系の血量を高めるという意図が感じられる。
現場後代検定では去勢8頭で枝重538.9kgロース芯65.1cm2・バラ厚7.6cm・MSNo.7.4、雌7頭で枝重463.1kg・ロース芯62.1cm²・バラ厚7.3cm・BMSNo.7.9といった結果を残しており、数値に表れない要素としてコザシ傾向という特徴を持ち合わせている。なお本牛は、現在の岡山県有牛で唯一、牛伝染性リンパ腫の抵抗性遺伝子をヘテロで持っている。 ヘテロのため単独で活用することはできないが、将来的にホモ化された種雄牛の造成を目指す上で基盤になり得る存在である。
以上、岡山県の基幹種雄牛6頭を紹介した。華々しい成績で選抜された糸勝百合、人気を集めている藤初花など、新鋭の台頭は目を見張るところ。今後は北海道全共を睨み、これらの後継牛造成にも取り組んでいきたいとのことであった。
そして改良面では、従来の産肉能力に加えて昨年度からサシの形状と脂肪酸、そして今年度からは赤身の美味しさについても研究を進めていく意向だという。
担当の岩本さんによれば、 「旨味物質にはイノシン酸やグルタミン酸、他の物質もありますが、 昨年度に牛肉のサンプルを用いて旨味物質を調査したところ、イノシン酸は個体によってかなりの差がありました。ですのでこの点に注目すると面白い結果が出るのではないかと期待しています」とのこと。 イノシン酸の筋肉中含有量に関連した遺伝子型はすでに判明しており、今後は県内の母牛にどの程度の頻度でその遺伝子型が存在するか、調査を進めていくそうだ。
その他、肉色についても「岡山県は全体的に濃い傾向があります」(小田氏)という特徴があることから、流通の求めや食味性などを検討しながら、 改良を進めていきたいとのこと。幸いにして糸勝百合や藤初花は、これまでのところBCSNo.3の発生率が高い傾向にある(とくに糸勝百合)。 改良の成果はすでに現れつつあるようだ。
(荒木 太郎)

種雄手に関するお問い合わせは
岡山県農林水産
総合センター畜産研究所
〒709-3494 岡山県久米郡美咲町北2272
TEL:0867-27-3321 FAX: 0867-27-3333
http://www.pref.okayama.jp/soshiki/204

牛を考え牛飼いを思う専門情報誌
家畜運搬車製造にかかわる弊社として
掲載させていただきました。

令和5年6月1日発行 (毎月1回1日発行) 第36巻第6号 (通巻419号) 平成元年1月23日第3種郵便物認可 ISSN 1344-526X