なぜ幌ウィング製の内寸7200を製造するのかという問いに
1回にできるだけ多くの荷物を運びたいとお客様のことを考えると
最大積載量が取れる事。荷台部分が大きいこと。空車時の燃費がいいこと。パレットが12パレット積むことができることを考えているからです。
4トン車についてです。
4t車は車両総重量が8t未満と法律で規定されています。
以下の通りになります。
車両総重量=車両重量+乗車定員+最大積載量
車両重量はキャブ付きシャシの重さと

キャブ付きシャシ

キャブ付きシャシ

そこに仮装されるボディの重量の合計が

キャンバス ウィングボディ

キャンバス ウィングボディ

車両重量になります。
乗車定員2名の車両ですと、一人当たり55㎏の計算(法令に明記)なので
55kg×2名=110kgが乗車定員の重量になります。
法令の8t未満から
車両重量と乗車定員の重量を引いたものが最大積載量になります。
仮に
写真のキャブ付きシャシが3700kg
ボディが2190kg
乗車定員2人 110kg
とすると
合計6000kg
8000kg(8t)から6000kgを引くと
2000kg
これが最大積載量になります。
弊社で製造しているウィングボディは
キャブ付きシャシ重量や付属品などにも依存しますが、7200のワイドで
最大積載量が2350kg(最大)になる車両もあります。
当社はボディ重量を減らして最大積載量が増加すること目的としているため、上部に幌シートを使用しています、また、各部にアルミ部品を使用することも軽量化に寄与しています。
パレットについてです。
定義は、一つの単位にまとめた貨物を置くための面があり、人手またはフォークリフト等の専用車両により荷役、輸送、及び保管の全てが可能な構造をもつもの。上部構造物をもつものを含みます。(一般社団法人 日本パレット協会)
日本産業規格 JIS Z0601により、1970年輸送用平パレットの標準規格としてT11が制定されました。

T11とは
1100mm×1100mm×144mmのサイズ
これが通常国内で言われるパレットといわれるもののサイズです。
ボディのサイズに戻ると
長さが7200mmあるウィングボディなのでT11のパレットが縦に6枚積むことができます。
スペースなく積むと後方に600mmのスペースができます。荷物の間に50mmの緩衝材などを挟み積載した場合も、後方に350mmのスペースができるので、ラッシングレールを使用してラッシングベルトで固定することも可能です。
幅はワイド車の場合2350mmの内寸なので左右に2枚ずつ積むことができます。
これにより
縦6枚×横2枚=12枚のパレットを積むことができます。
1度に多くの荷物を運ぶことができることができるウィングボディはと考えた結果、
7200mmのウィングボディを世の中にを考え製造しています。