メーカー 三菱ふそう
車種 家畜運搬車
施工個所 ファイターFK62のシャシに家畜運搬車の製作過程。土台枠加工
作業日数 約10日
ファイターFK62のシャシに家畜運搬車の製作をしているところです。
家畜車のボディより左右に水などがたれないようにという要望がありました。
ボディの上面にはおがくずを床面に敷き詰めた上に
運搬する牛などの家畜を乗せた時に土台の左右部分から
水分がたれないようにするように設計いたしました。
製作途中の写真ですが、
床面より土台が上がり、その上にアルミブロックが取り付く設計にしました。
上の写真は取付途中の断面の写真です。
一番初めの家畜運搬車の床の写真です。
床面に対して、土台枠が水平に取りついています。
また、アルミブロックが取り付く部分は一段下がっています。
一般的に使用するボディの場合は、
横からの荷物の積み下ろし時に人力やフォークリフトを使用して積み下ろしをする際に
床面より土台が水平より下がっていないと、積載物が引っかかってしまい
破損する恐れれがある。
梱包材も破損することがあるため、床面は土台より高くなっていることが通例です。
今回の家畜運搬車に関しては、横からの積み下ろし以上に
横面から糞尿等がたれないようにすることが目的のために、
床面より土台が上がっている構造にしました。
写真は土台枠を外した写真になります。
床板は竹材を使用しています。
竹材の下に見える薄いステンレス板が今回はウロコステンレスを特別に使用しております。
家畜運搬車の土台枠に使用するステンレスを加工したものを
土台に取り付ける前にまっすぐになるように固定して
Tig溶接をしました。
土台枠を溶接時に歪まないように、鉄の治具を使用して
まっすぐに固定してある写真です。
家畜運搬車の土台を固定したものをステンレス溶接、Tig溶接をしました。
Tig溶接(ティグ溶接)とは
ティグ(Tungsten Inert Gas)溶接とは、
火花を飛び散らさずに、ステンレスやアルミ、鉄など、
さまざまな金属の溶接に対応するアーク溶接の一種です。
放電用電極に消耗しないタングステン棒を使用して、
シールドガスにはアルゴンガスやヘリウムガスなどの不活性(Inert)ガスを使用しています。
不活性ガスの中でアークを発生させ、アーク熱により母材を溶かして溶接していく溶接方法です。
溶加材を用いることもありますが、溶接箇所は不活性ガスで覆われており、アークも安定していることから、スパッタはほとんど発生しないため、仕上がりがきれいになります。
弊社ではダイヘン製の機械を使用しています。
使用している溶接機はWelbee Inverter A350Pという機種を使用して作業しています。
家畜運搬車の土台に、溶接してつなげたものを取り付けました。
床面より土台が上がることにより、横より水分が流れ出ないような設計になっています。
前方にはアルミの縞板を張り始めたところです。
左側の写真の通り、床面より土台が上がっています。
左右の土台が上がっていることもあり、前方と後方に水抜きの穴を作成してあります。
床面より土台が上がることで、左右に水等が流れ出ないことで
土台がきれいな状態になること。
腐食防止と長期間の使用に耐えられるように
ステンレスとアルミを使用して製作しました。