令和6年8月1日発行号
通巻 433号
株式会社 肉牛新報社 平成元年1月23日第3種郵便物認可
肉牛ジャーナルに掲載させていただきました。

肉牛ジャーナル
肉を考え牛飼いを思う専門情報誌
〇THE BEEF CATTLE MAGAZINE

肉牛ジャーナル 家畜運搬車 畜産 家畜 牛 豚

特集
民間人工授精就紹介
2024・後編

家畜運搬車を製造していて、より多くの畜産農家の方に、弊社の家畜運搬車製造の取り組みについて知っていただきたく肉牛新報社の肉牛ジャーナルに家畜運搬車の広告を掲載させていただきました。

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シェパードのコラムから

笹崎直哉のコラム「プレガストリックエステラーゼ(PGE)ってご存知ですか?」
(2023年7月卒業)

 今回はプレガストリックエステラーゼの紹介です。聞きなれないワードだと思いますが、せっかくの機会なので共有します(※アメリカのSFアクションに登場するメカの名前ではありません)

さっそくこちらの写真をご覧ください。

 美味しそうに母乳を飲んでいますね。注目して頂きたいのが枠で囲んだ部分です。よくみると唾液を沢山だしていますね。哺
乳の際、乳首に吸い付くと同時に唾液を分泌するのですが、唾液に含まれる酵素こそが今回紹介したいプレガストリックエステラーゼ (以下PGEと称する) です。この酵素は「脂肪分解」という働きを担ってくれます。
 代用乳、母乳を代表とする液状飼料の脂肪は、唾液に含まれるPGEによって加水分解されます。PGEの生成は吸乳や飲乳により刺激を受け、 自然哺乳はもちろんのこと人工哺育でも哺乳ボトルや哺乳バケツからの吸乳は大きな刺激となります。 ただPGEは加齢に伴い消失するといわれているため、哺乳期での働きが注目されています。
一方、膵臓から分泌されるリパーゼが脂肪の分解をしてくれるのでは?と疑問に思う方がいらっしゃると思います。
 実は哺乳期において脂肪分解酵素リパーゼの分泌は日齢が若ければ若いほど不十分であることが分かっています。 よって哺乳で唾液をしっかり分泌させてPGEの産生を促し脂肪の分解をサポートさせてあげるのが重要なのです。
 もし消化不良性の下痢等でお悩みの場合は一度哺乳の方法を見直していただくのもいいかもしれません。ゆっくりと時間をかけた哺乳に変更することで唾液がたくさん分泌されるため、消化不良性下痢の発生低減効果が期待できるかもしれません。

牛を考え牛飼いを思う専門情報誌
家畜運搬車製造にかかわる弊社として
掲載させていただきました。

令和6年8月1日発行(毎日1日発行) 第37巻第8号(通巻433号)
平成元年1月23日第3種郵便物認可 ISSN1344526×