DAIRYMAN デイリーマンに広告を掲載させていただきました。

昭和26年4月4日第3種郵便物認可
令和7年4月1日発行 (月1回1日) 第75巻第3号

2025
DAIRYMAN
世界の酪農を知り、 世界の酪農とともに前進しよう!

デーリィマン
VOL.75 No.4
ISSN0416-6272

デイリーマン DAIRYMAN 家畜運搬車 家畜 畜産 牛 豚

視点 2025
コスト高止まり下の経営展望

技術ワイド
牛床快適性高めロス抑制

➀蹄病予防に有効な牛舎構造と飼養管理
➁利用者増える砂ベッドのメリット・デメリット
➂適切な横臥姿勢を誘導する牛床マットの特徴

乳用種雄牛評価成績2025-2月/ヤングサイア評価値

デイリーマン DAIRYMAN 家畜運搬車 家畜 畜産 牛 豚

することで、生産性向上や跛行(はこう) リスク低減などの効果が認められています。ただし、抗炎症物
質の使用によって胎盤停滞や子宮炎などの副作用も報告されています。今後の研究により、適切な炎症コントロール方法が明らかになることで、乳牛の健康と生産性向上が期待されます。
 このような内容の講義が8項目あり、一人の講師が複数のテーマを深く掘り下げることがデイリーコンパストレーニング&セミナーの最大の特徴であるといえます。一人の講師が全ての講義を担当することで内容に統一感が生まれ、テーマ同士の関連性も高いため講義全体に一貫性を持ちながら、多角的視点で深く学ぶことができます。セミナー終了後に実施したアンケートでは、「また参加したい」と回答した方が99%に上り、高い満足度が得られました。運営面で改善すべき点もありましたが、多くの参加者に満足してもらえたことをうれしく思います。

今年は搾乳ロボットや乳脂肪生産に精通する講師を

 今年は5月開催予定で26~28日に北海道帯広市で、カナダ・サスカチュワン大学のグレッグ・ペナ一教授を講師に招きます (82写真3)。 乳牛肉牛の消化管機能の研究を専門としています。研究テーマは多岐にわたり、反すう動物の健康や生産性を向上させる栄養管理戦略の評価、自動搾乳システムを活用した乳牛の給餌管理、さらには穀類の利用効率を高める研究などに取り組んでいます。その功績が高く評価され、カナダ動
物科学会やアメリカ動物科学会で数々の賞を受賞しています。世界的に人気の高い講師でもあり、これまでに80回以上の招待講演を行っています。
 今回の共通テーマは「これからの乳牛の栄養戦略を考える」で、昨年同様、以下の2部構成で実施予定
です。
 第1部は2日間のトレーニングで、酪農現場の飼養管理コンサルティングを担うプロフェッショナルや、酪農生産者、研究者向けです。講義内容は➀消化管のバリア機能を改善するには?➁乳脂肪生産のための栄養戦略➂栄養面から暑熱ストレスを軽減できるか?➃これまでと違った観点から: 搾乳ロボット牛群での栄養管理➄搾乳ロボット群での給餌戦略と、成功に影響を与える要因➅ルーメンアシドーシスのリスク要因を見逃してきたのでは?➆乳牛における糖の活用➇分娩後の泌乳牛に対する栄養戦略一です。
 第2部のセミナーは、 第1部の講義から➁乳脂肪生産のための栄養戦略➃これまでと違った観点か搾乳ロボット牛群での栄養管理➇分娩後の泌乳牛に対する栄養戦略一の3つのテーマを厳選し、分かりやすく要約します。午前10時から午後3時半の短時間プログラムで、生産者も参加しやすい内容となっています。
 今回、ペナー教授を講師に選んだ最大の理由は、反すう動物の消化管機能を専門とし、さらに搾乳ロボット管理や乳脂肪生産といった、近年注目されているテーマに精通していることです。日本でも搾乳ロボットの導入が進む中、ペナー教授はメーカーの視点ではなく研究者の視点からその管理について語ることができ、これは日本の関係者にとってとても意義深いと捉えています。
 乳牛肉牛の両方を専門とする数少ない研究者であり、それぞれの特性を理解した上で総合的な視点から栄養戦略を考えることができます。このような幅広い知識を

DAIRYMAN 第75巻 4月号
昭和26年4月4日第3種郵便物認可
令和7年4月1日発行(月1回1日)

発売所
デーリィマン社
発行所 札幌本社 札幌市中央区北5条西14丁目
    東京本社 東京都豐島区北大塚2丁目B69 ITY大塚ビル3階