メーカー カヤバ KYB
車種 三菱 U-FV416
年式 1995年式
施工個所 三菱ふそう、カヤバ製のコンクリートミキサー車ドラム部分の修理
作業日数 約2日
価格 約55,000円
三菱ふそう製の架装メーカーがカヤバ(KYB)製のコンクリートミキサー車が入庫しました。
古い車両の為タンクの各部から今リートが漏れているところを家庭用の銀テープで補修していましたが、漏れが止まらないために安価にて修理の依頼がありました。
銀テープ部分は何重にも重ねてありました。この部分をはがすことにします。
はがしてみると、内側にはシーラーが施工されておりました。真ん中部分にはシーラーでは抑えきれなかったようで穴が開いていました。シーラーを除去しない事にはミキサー車のドラムがどのようになっているか判断できないため、スクレイパーにてはがさせていただきました。
丁寧に除去してみると、センター部分は大きく腐食が見られました。きれいに仕上げるのであれば、タンクの中に入り補強材を溶接して仕上げるところですが、車両の年式と見た目よりも価格と同時に、急ぎで修理をしてほしいという要望だったため、外側に補強材を当てて修理することにしました。
コンクリートミキサー車のドラム部分は大きく湾曲しているので、補強する鉄板をミキサー車のドラムの形状に合わせて曲げ加工を行いました。その後に溶接いたしました。
補強材を2枚にしたのには、ドラムの溶接に沿った形での溶接を行うことで、ミキサー車のドラムに余計な負荷がかかることを避けるためと同時に、湾曲が2方向になっているため鉄板の加工に費用が掛かってしまうのを避けて、2枚の鉄板を加工して溶接することで、安価での作業を行うことがお客様のためになると思い2枚分割の鉄板を溶接するという作業を行いました。
溶接した部分の切削を行わず機能性重視ということで、溶接後水漏れの検査を行い、水漏れしないことを確認した後塗装を行いました。
塗装はコンクリートミキサー車は水にさらされることが多いこともあり、修理部分の下地に防錆塗装を行いました。
色が褪せていたため悩みましたが、お客様に確認をとった結果、水が漏れないことが大前提と価格ということもあり、青色で塗装させていただきました。
コンクリートミキサー車という特殊な車両で、代替車も少ないため、何十年も丁寧に使用するようです。
今回は、工賃55,000円にて曲げ加工や材料も含めて作業をさせていただきました。