メーカー いすゞ自動車
車種   家畜運搬車
お客様名 佐田畜産様(新潟県長岡市)に家畜運搬車の製造途中です。
都道府県 新潟県長岡市

2021年9月にお客様から家畜運搬車を作りたいと連絡がありました。
2021年10月にお客様のところに伺わせていただきました。
お客様から、家畜運搬車で運搬する予定の頭数やサイズなどを聞きました。
お客様の希望する車両の大きさと、一度に運搬したい頭数の要望を聞きました。
車輛それぞれの特徴とや利点とデメリットをお伝えして、お客様の要望に沿う車両を選定しました。
ハイルーフを希望でした。家畜運搬車のサイズを決めました。
荷台の内側の長さと幅、高さを決めていきました。
素材の選定を行いました。
アルミブロックの高さの選定。アルミブロックの開閉や丁番の数。
パイプの太さと幅の選定。
屋根の素材の選定。屋根の横の素材の選定。可動域の確認。
リヤゲートのサイズと、登坂板の家畜積載時の牛の足のかかる登坂の高さや幅、材質を選定。
前方のデザイン。工具箱の大きさや素材。
水抜きのサイズ。水抜きパイプの太さと長さ。
尿漏れ防止用の加工の有り無し。ワイヤーの本数と素材。
内側の仕切り板のサイズ、床からの高さ。
柵の内側の幅。可動域の確認を行いました。
要望を聞いて、イメージをラフ画に書いて確認していきました。
現在使用している車両の確認させていただき、改善したいところや導入してほしい装備などを確認しました。

2021年10月に見積りを提示させていただきました。

見積りには、製作予定の車両メーカーの型式、家畜運搬車の打ち合わせした内容を明記した物と価格。
見積り時点で、完成予定月を記載させていただきました。

2021年11月に一部変更などがありました。
2021年12月にディーラー様を通しての発注の連絡がありました。
ディーラー様とFAXで注文書をいただき、受注になりました。
製造時に特殊金属(ステンレス・アルミ)の価格変更があった場合でも
契約価格を変更しない条件でディーラー様との契約になりました。

2022年6月 いすゞ自動車株式会社 神奈川県藤沢工場より、ハイルーフFRR90のフォワードが弊社に搬入になりました。

2022年9月 家畜運搬車のボデーの製造を開始いたしました。

2022年10月 ハーネスの組み込みを開始したしました。
ボディに装着予定の車高灯、マーカーランプを事前に配線の施工を行いました。

2022年11月 下回りの防錆塗装を行いました。
冬の新潟県、東北地方では、雪が多く、降雪量が多い地域で、融雪剤を散布することが多く、融雪剤の成分で、車両のシャシフレームの腐食を防ぐために施工いたしました、
ボディ製作前に塗装することで、フレーム内側まで丁寧に施工する事が出来ます。

縦根太と横根太の組み立てを行いました。
縦根太、横根太共にアルミ製のフレームを組み合わせて製作しました。
接続部分はステンレスボルトを使用して腐食の低減を考えています。

土台枠が400番研磨のステンレスを使用しているため、作業中の傷防止の為に、白い保護フィルムを2重に貼り防止しています。
その上に、マスキングテープを施工しています。そのため、黄色い色のテープを貼ってあります。
完成後に、除去いたします。

縦根太と横根太を下から撮影したものです。
横根太の間隔は300mm以下になっています。

前立ての製作途中です。対角を測定しながら溶接していきました。

内部の骨格を溶接していきました。
骨格を溶接後に、フロント側にステンレスのウロコを貼りました。

ステンレスのウロコを張り付けた写真です。
ウロコステンレスは、表面に丸い模様があるため、汚れや傷が目立ちにくいです。

前立製作時にステンレスを張ることで、フロントパネルに施工する
ウロコステンレスの歪みを低減しています。

前立を車両に取り付けていきました。
床面と直角になるように調整している写真です。

前立を内側から撮影したものです。
床板がステンレス製で、溶接をしながらの同時作業になりました。

リヤ門構の加工済みの材料になります。
材料精度を高めるために、弊社で断面を仕上げた後の写真になります。

リヤ門構部にワイヤーが通る穴を加工しているところです。
溶接前に加工を行いました。

加工後の材料を仮り合わせしているところです。

加工後の材料を並べて、図面寸法の確認と対角の確認をしている写真です。

リヤ門構完成写真になります。

リヤゲート取付前に、前立の寸法、ねじれの確認と測定をしているところです。

寸法の再確認を行い、指定寸法になっているかの確認を行いました。

リヤ門構を土台に取付しているところです。

リヤゲートの作成の写真です。

リヤゲートは家畜の積載時に荷重がかかるため、内部に骨格を細かく入れていきました。

リヤゲート作成と同時に、中柱を組み立てているところです。

リヤゲートを固定して溶接しているところです。

中柱の溶接が終了したところです。
溶接時も歪みが生じないように、固定と測定の繰り返して溶接をしていきました。

ボディ内側を撮影したものです。ボディに積載してある部品が、リヤゲートになります。

上部の骨格を仮止めした写真です。

欄干を溶接と同時に、床板の固定と溶接をしているところです。

後方の床面の溶接と同時に、後方の土台面、門構との接続面を溶接しているところです。

アルミブロックを左側を取付した写真です。
ボディの隙間とあおりを閉めた時、内側から糞尿が出ないように要請しながら固定しました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

アルミブロック取付部の写真です。
ステンレス製の海老キャッチを使用しました。
2段にして、万が一にもどちらかが外れても、一方が外れないように安全性を高めています。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

家畜運搬車のボディーを製作をしながら、キャビンの塗装の準備をしました。
塗装の剥がれを防ぐために、塗装面を細かいサンドペーパーで足付けを行い
ガラスなど塗装してはいけない場所をマスキングテープと養生材を使用して
養生していきました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

フロントバンパーを取り外して、フロントパネルを取り外しました。
ミラーを左右取り外して、コーナーパネル、ヘッドライトを左右取り外しました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

キャブの左ドア付近の写真です。
ドアの部と窓枠のゴム、アンダーガラスをマスキングしていきました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

家畜運搬車の製作途中のボディに塗装時に塗装ミストが付着しないように
全体を養生していきました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

エンジン部分にも塗装した時に、塗装ミストが飛ばないように
養生していきました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

お客様の指定色で塗装した写真です。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

塗装後の塗装面の確認を行っています。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

家畜運搬車のボディ上部にウインチを取り付け、ワイヤーの調整を行っています。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

ワイヤーの調整とウィンチの固定が完了したので
ルーフパネルを取り付け、固定していきました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

ルーフパネルの下側、天井部分に取り付けた、LEDの室内灯の配線と点灯確認を行っているところです。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

天井の作業中、家畜運搬車後方に工具箱を左右取り付けていきました。
また、積雪時に雪が付着しないように、たれゴムを取り付けました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

弊社で作成した工具箱です。
長さが1200mmあります。
下側に丁番を取り付けて、上下に開閉するように作成いたしました。
ケースは、ステンレス製
ふたは、ステンレスのウロコで作成いたしました。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

納車前の完成写真になります。

家畜運搬車 柳沼ボデー工場 畜産 新車 製造

リヤのゲートの作動は、前立ての上部にあるウィンチと兼用になりました。
リヤのゲートを開放時にワイヤーを取り外すと
牛を引き上げられる構造になっています。

4t車のハイルーフ、
燃料タンクを300Lに変更
後方に大型の工具箱を左右取り付けて完成でした。