令和6年7月1日発行号
通巻 432号
株式会社 肉牛新報社 平成元年1月23日第3種郵便物認可
肉牛ジャーナルに掲載させていただきました。
肉牛ジャーナル
肉を考え牛飼いを思う専門情報誌
〇THE BEEF CATTLE MAGAZINE
特集
民間人工授精所種雄牛紹介
2024 前編
家畜運搬車を製造していて、より多くの畜産農家の方に、弊社の家畜運搬車製造の取り組みについて知っていただきたく肉牛新報社の肉牛ジャーナルに家畜運搬車の広告を掲載させていただきました。
中でトップクラスのゲノム育種価をもつ雌牛である。ET研究所では、この「まんとく」から後継雌牛や種雄牛を造成するため様々な交配で受精卵を多数生産している。その中から生まれた雄子牛のうち、ゲノム育種価がとび抜けて高かったのが北萬徳と千代萬徳の2頭である。
北萬徳は枝肉重量・脂肪交雑・歩留基準値のゲノム育種価が高く、千代萬徳は枝肉重量のゲノム育種価は平均よりやや高い程度ではあるものの、歩留基準値と脂肪交雑はET研究所で供用中の種雄牛の中でトップのゲノム育種価を誇り、枝肉重量・脂肪交雑・歩留基準値で重み付けした総合評価値でも1位となっている。
北萬徳は種畜検査が終わっていて今年度中に試験種付けが行われる予定だ。一方の千代萬徳は5月に佐賀へ移動したところ。種畜検査はこれから受けることとなっており、その際に千代萬徳へ改名を申請する予定である。
どちらの種雄牛もゲノム育種価が高いことから期待値が高いが、特に千代萬徳はET研究所由来の北美津久息牛ということで、大きな期待がかけられている。
ET研究所では、種雄牛の造成に取り組み始めてからまだ日が浅いこともあり、枝肉成績を含め、産子の情報を収集する方法が確立されていないことから、今後はそうしたルートの確立に努めていきたいとのことだ。
枝肉に関する形質以外におけるゲノミック評価技術の開発がある。その一環として取り組んでいるのが、出生時→素牛出荷時→枝肉出荷時の各期間における体重の伸び率を調べ、そのゲノム育種価を算出することで、今はそうしたデータの収集を行っているところである。このゲノミック評価が実用化すれば、小さく生まれて大きく育つ種雄牛の造成が可能になるだろうとのことだ。
また、今後の長期的な視点として、全農グループが子牛の生産から牛肉の販売まで一貫して手掛けている強みを活かし「グループ会社とも連携して、消費者の牛肉に対するニーズの変化に合わせた改良や種雄牛造成に取り組んでいきたいと考えています。 私たちの種雄牛を選ぶ基準が枝肉重量・脂肪交雑・歩留基準値の3つを重み付けしているのも、牛肉流通の現場のニーズを反映させたことによるものです。 これが、将来的に他の項目を加えたり入れ替えたりすることもあり得ますが、いずれにしろ販売サイドの声にも耳を傾けながら改良と種雄牛造成に取り組んでいきたいと思います」と谷所長は述べた。 そして、 全農グループとして多くの農場を抱え、さらにET研究所で様々な血統や遺伝的特徴を持った多数のドナーを擁していることから、将来的に流行りそうな繁殖牛の血統を予測し、ゲノミック評価技術を活用しながら血統的に交配しやすい多様な種雄牛を揃えることで生産者に貢献していきたいとのことである。
( 矢野 仁得)
牛を考え牛飼いを思う専門情報誌
家畜運搬車製造にかかわる弊社として
掲載させていただきました。
令和6年7月1日発行(毎日1日発行) 第37巻第7号(通巻432号)
平成元年1月23日第3種郵便物認可 ISSN1344526×