令和7年1月1日発行号
通巻 438号
株式会社 肉牛新報社 平成元年1月23日第3種郵便物認可
肉牛ジャーナルに掲載させていただきました。

肉牛ジャーナル
肉を考え牛飼いを思う専門情報誌
〇THE BEEF CATTLE MAGAZINE

肉牛ジャーナル 家畜運搬車 畜産 家畜 牛 豚

特集
経済性を重視した肉牛経営のかたち

家畜運搬車を製造していて、より多くの畜産農家の方に、弊社の家畜運搬車製造の取り組みについて知っていただきたく肉牛新報社の肉牛ジャーナルに家畜運搬車の広告を掲載させていただきました。

肉牛ジャーナル 家畜運搬車 畜産 家畜 牛 豚

家さんの中にはマス飼いをされている方もいます。マスの密度が高いと、横臥できずに立っている時間が長くなったり、採食時間が短くなったりします。これにより群の中で体格や栄養状態にばらつきが出て、ストレスや栄養不良で受胎率低下を招くことがあります。ですので、1頭1頭が横臥できるスペースとそのマス全頭の牛がゆっくり採食できる飼槽が必要となります。

繁殖データ ➆ ~受胎率向上 ➂~

 受胎率低下を環境の管理の面からお話ししました。続いては、授精面からお話ししたいと思います。
 授精するのに良い期間のことを授精適期といいます。授精適期は、排卵時期、卵子の受精能保有時間(6
~10時間)、精子が受精能を獲得するのに必要とする時間(6~8時間以上)、精子の受精能保有時間によっ
て決められます。これらを考慮すると、発情開始から12~16時間後が授精適期となり、良好な受胎率を得られると考えられています。これをもとに発情を発見する時刻によって、授精時刻を決定するのがAM-PM法です。AM-PM法は、午前に発情を発見した場合には同日の午後に授精し、午後から夕方にかけて発情を
発見した場合には翌朝に授精を実施するという方法です。これは、発情発見にもかかわる話なので、次回以降にさらに深堀りしようと思います。

 他にも受胎率を向上する手段として、定時人工授精という方法があります。定時人工授精とは、ホルモン剤の処置によって人為的に発情周期を調整し、計画的に人工授精をする技術のことです。プログラム授精とも呼ばれます。この技術のメリットは計画的に人工授精をするので、 発情兆候が弱い牛などで発情を見逃しても、授精することができるという点です。この定時人工授精には、 オブシンク、 CIDRショートプログラム、モディファイト・ファストバックなど様々な方法がありますので、興味のある方は是非調べてみてください。

 次回のコラムでは発情発見率の向上についてお話しします。

牛を考え牛飼いを思う専門情報誌
家畜運搬車製造にかかわる弊社として
掲載させていただきました。

令和7年1月1日発行(毎日1日発行) 第38巻第1号(通巻438号)
平成元年1月23日第3種郵便物認可 ISSN1344526×