メーカー 三菱ふそう
車種 家畜運搬車
施工個所 ファイターFK62のシャシに家畜運搬車の製作過程。ボデーアルミ縞板張り編
作業日数 約3日
価格 約400,000円
ファイターFK62のシャシに家畜運搬車の製作をしているところです。
家畜車のボディ床面上部にアルミの縞板を張ったものです。
ボディの上部の床面は、載せる積載物等によって腐食することがあります。
今回は、家畜運搬車なので、家畜等の糞尿などによって腐食をできるだけ避けたいとの要望がありました。
アルミの床板を張るために、床板に溝加工を行いました。
床面を平らにすることにより、アルミの縞板を張った時上面が平らになるようにしています。
アルミの縞板を水抜きの穴の部分に穴加工を行いました。
上面に貼った時に、水抜き穴が使用できるように寸法を決めてホールソーで加工しました。
家畜運搬車の前方の水抜き穴を行った部分です。
家畜運搬車の水抜き穴のアップです。
アルミの縞板を施工するにあたり、床面上部にシーラーを施工しました。
家畜運搬車の製作では、床面とアルミの板の間にシーラーを施工することにより、アルミ縞板と床板の間に水の侵入をふせぎ、腐食の低減になります。
アルミの縞板を並べるときに、平ワッシャーを使用して均等にスペースをあけていきました。
アルミの縞板は曲げ加工を行っており、家畜運搬車の土台部分まで立ち上がるように曲げ加工をおのなっております。
土台部分とアルミの縞板はシーラーを施工してあります。水の侵入を防ぐことを目的にしております。
土台部分のアルミの縞板は穴加工を行い、ステンレスのリベットで固定しています。
架装中の家畜運搬車の後方までアルミの縞板を張り付け、土台枠をリベットで固定しました。
シーラー完全に硬化する24時間経過した後
アルミの縞板とアルミの縞板の隙間をTig溶接にてアルミの溶接を行っていきました。
弊社では、株式会社 ダイヘン 社製 Welbee Inverter A350Pを使用して作業しています。
TIG溶接とは
Tungsten Inert GasArc Weldingの略で、TIG溶接は、熱に強いタングステン電極(T)を持ち、その周囲に不活性ガス(イナートガス)を流して溶接する方法です。溶接箇所に酸素が無く材料が酸化されないため、ステンレス鋼やアルミニウム合金の溶接ができるのが特徴です。不活性ガス(イナートガス)にアルゴンガスを使用することが多いため、アルゴン溶接と呼ばれることもあります。
今回は3mmのアルミ縞板を使用しました。