日本経済新聞 北関東経済版

2021年2月27日 日本経済新聞 北関東経済版に掲載されました。
柳沼ボデー工場が自社開発車 まず家畜運搬車

トラックなど大型車両の修理を手掛ける柳沼ボデー工場(宇都宮市)は自社開発車の製造・販売を始めた。まず荷台にアルミやステンレスを使ってさびにくくした家畜運搬車を受注生産し、納品した。トラックメーカーが製造した4トン車のシャシー(車台)に柳沼ボデー工場が作った屋根付きの荷台を設置、複数の牛を運べる。

家畜運搬車は荷台にステンレスやアルミを使った
初めて製造した家畜運搬車は全長8メートル、幅2.49メートル、高さ3.28メートル。栃木県内の畜産業者の注文を受けて造った。

荷台の骨格にはステンレス、床にはアルミを採用。「ボルトも可能な箇所はステンレス製を使った」(柳沼文秀社長)という。家畜を運搬することから腐食やさびに強い材料を取り入れた。また、後部を覆う扉を後ろに倒して坂のようにした際、牛が上りやすい緩やかな角度になるような構造にした。

家畜運搬車の基本価格は税抜き750万円。今後は月2台のペースで受注することを目指している。

同社はトラックやバスの事故車の修理を中心に手掛けてきた。溶接などこれまで修理で蓄積してきた技術を活用して家畜運搬車を製造した。事業の拡大が狙いで今後も自社開発車の種類を増やしていく方針だ。

詳しくは
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFB107M40Q1A210C2000000/