令和7年2月1日発行号
通巻 439号
株式会社 肉牛新報社 平成元年1月23日第3種郵便物認可
肉牛ジャーナルに掲載させていただきました。

肉牛ジャーナル
肉を考え牛飼いを思う専門情報誌
〇THE BEEF CATTLE MAGAZINE

肉牛ジャーナル 家畜運搬車 畜産 家畜 牛 豚

大特集:
・市場性のある
子牛づくりを目指して

家畜運搬車を製造していて、より多くの畜産農家の方に、弊社の家畜運搬車製造の取り組みについて知っていただきたく肉牛新報社の肉牛ジャーナルに家畜運搬車の広告を掲載させていただきました。

肉牛ジャーナル 家畜運搬車 畜産 家畜 牛 豚

を受け入れます。マウンティングは乗駕行動で、こちらは確実に発情しているとは言えませんが、発情している可能性があると言えます。テイルペイントは、この行動を利用した道具で、尾根部に帯状に塗料を塗ります。この塗料がはがれている牛は乗駕を許容した牛、すなわちスタンディングしていたと考えられ、発情中であると言えるのです。テイルペイントはカラーバリエーションが豊富ですので、例えば分娩後40日以降の牛には緑、授精後の牛には黄色、妊娠鑑定後の牛にはオレンジなど色を使い分けます。そうすることによって発情牛を発見しやすくなったり、時には流産している牛を発見できたりします。
 ただし塗料がはがれている牛が100%発情しているとは限りません。例えば、牛群の中で弱い個体だったりしますと、発情の有無に関係なく塗料ははがれてしまいます。また、春のように暖かい季節になりますと、疥癬が発生し、牛はかゆくて体を至る所にこすりつけてしまい、塗料がはがれることもあります。
 テイルペイントはあくまで発情発見の補助道具でありますので、日ごろの観察がやはり重要だと思います。

繁殖データ➉ ~発情発見率向上 ➂~

 発情発見をサポートしてくれる道具の2つ目はセンシング・モニタリングです。
 繁殖農場などで牛の首や足にバンドが付いているものを見たことありませんか? 実はあのバンドでその牛の情報を集めているのです。どのような情報かと言いますと、歩数、 起立時間、 座っている時間など様々なデータを集めています。 なかには反芻時間や膣内型のセンサーで体温を測定する機械もあります。
 このようなデータがなぜ発情発見に役に立つかと言いますと、牛の発情時の行動に理由があります。牛は発情時に、落ち着きがなくなり、食欲がいつもより低下し、乗駕を許容するなど、発情していないときとは違った行動を示します。 このような非日常的な行動を、歩数や起立時間などをセンサーが感知し、 毎日情報を収集し、データ解析することで、発情兆候をお知らせしてくれるのです。
 このような機械のなかには発情発見だけでなく、牛の活動低下などの感知によって体調が優れないことをお知らせし、疾病予防に役立つものもあります。これらの技術をセンシング・モニタリングと言い、繁殖機能や栄養状態を提供する技術として知られています。
 これらの機械のカタログを農林水産省がまとめていますので、興味のある方はチェックしてみてください(https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/smart_agri_technology/smartagri_catalog_chikusan.html)。

次回は繁殖データの記録についてお話しします。

牛を考え牛飼いを思う専門情報誌
家畜運搬車製造にかかわる弊社として
掲載させていただきました。

令和7年2月1日発行(毎日1日発行) 第38巻第2号(通巻439号)
平成元年1月23日第3種郵便物認可 ISSN1344526×