令和5年4月1日発行 (毎月1回1日発行)
第36巻第4号 (通巻417号)
平成元年1月23日第3種郵便物認可
ISSN1344-526X
株式会社 肉牛新報社 平成元年1月23日第3種郵便物認可
肉牛ジャーナルに掲載させていただきました。

肉牛ジャーナル
肉を考え牛飼いを思う専門情報誌
〇THE BEEF CATTLE MAGAZINE

特集
肉用牛におけるICT機器の活用
-事例と展望-

肉牛ジャーナル 2023年4月 家畜運搬車 新車 架装 中古 製作

笹崎直哉のコラム「再検査の重要性」

今回のコラムのテーマは「再検査」です。皆さんご存知のように、病気の診断を下すうえで検査は切っても切れない関係です。 さまざまな検査の中で私たちが日頃からよく実施しているものに血液検査があります。血液検査は検温、 視診、聴診、 直腸検査等を実施しても診断がつかいないケースで行うことが多く、とくに母牛で調子が悪いときなどは高確率で血液検査します。血液は採血時のリアルタイムの情報を教えてくれるので、診断の一助になります。

血液検査は治療の対象となった牛さんに対して1回で終わらせることもあれば、期間をあけて2回、3回と実施するケースがあります。 これを再検査、再々検査などと呼んでいます。

再検査は初回の血液検査で数値に異常がない場合は実施しないことが多いです。 また基準値よりもやや低い、あるいは高いなどのケースでも再検査をしないことが多いです。 明らかな高値、 あるいは低値であるときに実施します。 再検査のメリットは牛さんの容態が改善しているかどうかを数値として知ることができることです。

肉牛ジャーナル 2023年4月 家畜運搬車 新車 架装 中古 製作

個人的に助かっているのが、 牛さんの症状があまり変わっていないケースでの再検査です。症状があまり改善していないときは 「今やっている治療、管理がこの牛さんにとって本当に正解なのかな」と不安になってしまいがちです。

例えば、足や腰を痛めて立たない牛さんに対し血液検査を実施したとします。 検査項目のうちAST (GOT)やCK(CPK)などが上昇し、 筋肉の損傷が疑われた場合、加療後容態が回復してくれればよいのですがそうではないとき、心の中で「今の治療、管理方針はあっているのかな」 と不安になってしまいます。 はたまた起立不能が継続し、一向に自力起立ができないとなるとなおさら不安になりますよね。

一方再検査を実施し、異常値だった項目をモニタリングしてみれば、リアルタイムでどうなっているのか分かります。数値をみて「治療方針や管理が適切なのか、適切でも追加処置が必要なのか、それとも抜本的な見直しが必要なのか」 を検討することは非常に重要なアクションだと考えていて、常日頃から意識するようにしています。

次回は具体的に血液検査の数値をみて症例紹介していきますね〜。

家畜運搬車を製造していて、より多くの畜産農家の方に、弊社の家畜運搬車製造の取り組みについて知っていただきたく肉牛新報社の肉牛ジャーナルに家畜運搬車の広告を掲載させていただきました。

牛を考え牛飼いを思う専門情報誌
家畜運搬車製造にかかわる弊社として
掲載させていただきました。