DAIRYMAN デイリーマンに広告を掲載させていただきました。

昭和26年4月4日第3種郵便物認可
令和4年10月1日発行(月1回1日) 第72巻 第10号
2022年 DAIRYMAN 10月号
世界の酪農を知り、世界の酪農とともに前進しよう!
デーリィマン
VOL.72 No.10
ISSN0416-6272

視点 2022

規模拡大政策の成果と課題

デイリーマン 202年10月 家畜運搬車 新車 架装 中古 製作

技術ワイド
ゲノミック評価活用し理想の牛群へ
➀遺伝的改良量最大化のポイントとは
➁ゲノム解析を農場の利益につなげる
新企画 牛群検定の読み方
ゲノミック評価/乳用種雄牛評価成績 (参考情報) 2022-8月
各地のホルスタインショー入賞牛紹介

デイリーマン 202年10月 家畜運搬車 新車 架装 中古 製作

連載 現場で生きる牛群改良 5

な関係性が存在しなかったため、現時点で体のサイズがロボット搾乳の適合性にあまり影響していないと推察されるが、大型の個体は脚部への負担が大きく故障や蹄病などのリスクが高くなる。

温和な気質ほど自発的に移動する傾向

R移動について管理形質の気質および搾乳性との関連性を調べたところ、気質との間に有意な関係があり、自発的に移動する個体は温和な気質の場合が多かった。言い換えれば、誘導が必要な個体は神経質な個体が多い傾向を
示した。
搾乳効率は温和な個体ほど高いといわれており、搾乳ロボットに対する適合性も高いと推察される。そのような個体はミルカ装着時や搾乳時に肢で蹴ったり、 過度に動いたりすることも少ないと考えられるので、搾乳時間の短縮が期待される。初めてロボットで搾乳する際にはロボットに慣れさせるための馴致 (じゅんち)が必要になるが、気質の違いは馴致のしやすさにも影響するかもしれない。

長時間ロボットを占有する個体は好ましくない

放し飼い牛舎における搾乳ロボットでは1台で数十頭を搾乳することになるため、1回の搾乳でロボットを占有する時間が長いものは好ましくない。 つなぎ飼い方式の搾乳ロボットも、作業効率を高める上で同様に課題になると考えられる。
「ICT化事業」では搾乳ロボットデータから得られた搾乳速度、搾乳時間さらには搾乳回数などの形質について遺伝解析を進めているが、それらの中には遺伝率が40%近くあり十分に遺伝改良が可能な形質があった。 しかし、これらの形質の安易な改良は遺伝的な関連により乳房炎を誘発する可能性があるので、体細胞スコアに配慮しなければならない。

ロボット適合指数開発し遺伝評価値を公表予定

これまで述べた結果から、 搾乳ロボットの適合性を高めるには、乳生産量や耐久性に加え、乳頭の配置や乳房の形状、さらには気質などの形質を複合的に考慮しながら牛群の斉一化を図ることが重要である。
「ICT化事業」 は23年度で終わるが、搾乳ロボットで効率的に適合性を高めることが可能な「ロボット適合指数 (仮)」を開発する計画がある。 将来的には、(独) 家畜改良センターを通じて遺伝評価値の定期的な公表を予定しているので、公表までいましばらくお待ちいただきたい

家畜運搬車製造にかかわる弊社として
掲載させていただきました。

DAIRYMAN 第72巻 第10号 2022年10月号
昭和26年4月4日第3種郵便物認可
令和4年10月1日発行(月1回1日)

発売所
デーリィマン社
発行所 札幌本社 札幌市中央区北5条西14丁目
    東京本社 東京都豐島区北大塚2丁目B69 ITY